2020年10月1日、封鎖で式場に来られない新婦はオンラインで結婚式に参加した。(動画スクリーンショット)

「モニタ越しの結婚式」「新郎は等身大パネル」ゼロコロナ下の中国の結婚事情

江蘇省邳州市で1日に結婚式を挙げる予定のカップルは、新婦の滞在するホテルが感染確認で突如封鎖されたため、モニタ越しで結婚式を挙げる羽目になった。

中国では新郎が新婦を迎えに行く「接親」と呼ばれる結婚式の風習がある。当日、新郎は新婦を迎えにホテルへ出向いた。だが到着した途端、新型コロナウイルス感染者が確認されたため、ホテルは封鎖され、新婦は出られなくなった。

結婚式場には招待客が次々と到着しているため、結婚式を挙げることになった。花嫁は式場に置かれた大きなスクリーンに映し出され、画面越しで式は進められた。

式場の様子を捉えた動画では、新郎の顔には最初から最後まで、笑顔は見られなかった。そばにいた母親らしき人物は涙を拭き、父親はため息をついている。

「結婚式当日に封鎖の事態となるなんて、不運過ぎる」といったコメントが寄せられた。

ネット上に投稿された別の動画では、同じように突如封鎖に見舞われた同省徐州市の新郎は、ホテルの外でプロポーズをすることに。のちに警備員がプロポーズの花を花嫁に届けたという。

同様なハプニングは各地で起きた。上海では8月、新婦は新郎の等身大パネルと結婚式を行った。新郎は封鎖地域にいるため、式に参加できなかったという。

3月には河北省唐山市で、新郎の住む地域が封鎖管理下に置かれた。人も車両も管理区域に入ると出られないため、新婦は結婚式当日、荷物を持ってたった一人で嫁いでいったという。

(翻訳編集・李凌)

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