ピーナッツは、体重減少や血圧の低下を助け、心血管疾患のリスクを軽減します。 (Shutterstock)

新発見!ピーナッツは体重と血圧の減少に役立つ

最近では、体重や血圧を減らすために低脂肪食を取り入れる人が多いですが、これはナッツ好きにとって難しいことです。ところが、1日2回、食前に一握りのピーナッツを食べることで、従来の低脂肪食の減量効果や血圧低下効果が得られるという新しい研究結果が出ました。

南オーストラリア大学(UniSA)はテキサス工科大学と共同で、2型糖尿病のリスクが中程度から重度のオーストラリアの成人を対象に実験しました。2つのグループに分け、片方は「ピーナッツ」を用いた減量ダイエット法で、1日70gの軽塩ドライローストしたピーナッツを、2回の主食の30分前にそれぞれ35g摂取します。もう一方のグループは、ピーナッツもピーナッツバターも全く摂取しないで行いました。

両グループとも摂取カロリーを女性で5500kcal、男性で7000kcalに制限し、その結果、両グループとも6ヶ月後には平均6.7kgの体重減少が見られました。ピーナッツを減量食の一部として使用することで、臨床的に適切な体重減少を達成できることが示唆されています。

この研究は、ピーナッツの健康への影響に関するいくつかの誤解に対処するものであると、共同研究者であるテキサス工科大学のクリスティーン・ピーターソン(Kristina Petersen)准教授は、最近のメディア会見で述べました。

「ダイエットをしようとすると、ピーナッツはカロリーが高いと思って敬遠されることが多いですが、ピーナッツは実はとても腹持ちがよく、満腹感を長く保つことができるので、ダイエットにとても有効です」

1日に70gのピーナッツを食べると、血圧が下がることが分かっています。(shutterstock)

また、ピーナッツのダイエット効果に加え、血圧を下げることも期待できることがわかりました。 実験では、1日70gのピーナッツを摂取した被験者の血圧が5mmHg低下しました。

ピーターソン氏は、 「ピーナッツに含まれる一価不飽和脂肪の摂取量が多いことが、血圧の低下と関連している」とし、また、ピーナッツの低ナトリウム摂取量と高カリウム摂取量も一役買っていることが示唆されました。

さらに、「機能性食品としてのピーナッツ」と題された2016年のレビュー論文では、ピーナッツには一価不飽和脂肪やカリウムが多く含まれるほか、食物繊維やマグネシウム、アルギニンなどの栄養素が含まれており、血行改善や血圧低下、インポテンツの治療効果があると指摘されています。

本文は《英文エポックタイムズ》に掲載されたものを、中国、日本語に翻訳・掲載した文章です。

英文はこちら Peanuts Good for Weight Loss and Lowering Blood Pressure: Study.

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