中国で、ゼロコロナ政策を遂行する職員。イメージ写真 (Photo by JADE GAO/AFP via Getty Images)

新疆ウイグル自治区で大規模抗議活動 ゼロコロナ政策に不満

厳格なゼロコロナ政策が続く中国・新疆ウイグル自治区では25日夜、不満を持つ民衆による大規模な抗議活動が発生した。

複数の地域の市民は封鎖を突破し、ウルムチ市庁舎前まで集まり、「封鎖解除」とシュプレヒコールを挙げた。鎮圧に当たる警官隊に向かって、「人民警察だから人民のことを考えろ」と訴えた。

抗議は26日の早朝まで続いた。

新疆では都市封鎖が4ヶ月続いている。24日夜、ウルムチ市の高層マンションで火災が発生し、10人が死亡、9人が負傷した。

SNS上の情報によると、マンション周辺には封鎖用の障害物が設置され、消防車が現場に接近するのに30分以上の時間がかかったという。

いっぽう、中国官制メディアは、ゼロコロナ政策によって逃げ遅れた事例はなく、住民の自助能力が低いと発表した。火災をめぐる政府の一連の対応に不満を持つ市民が怒りを爆発させ、抗議活動に乗り出した。

中国共産党主導のゼロコロナ政策に対する抗議活動は中国各地で発生している。不満を訴える投稿は中国のSNS上で数多く確認されており、民衆の不満が高まっている。

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