米国で蔓延するフェンタニル…米下院議員「責任は中国に」
米国では鎮痛剤フェンタニル中毒による死亡者の急増が大きな社会問題となっている。こうしたなか、ポール・ゴーサー下院議員は、全米におけるフェンタニルの蔓延に中国は責任を負うべきだと強調した。
ゴーサー氏は、米ステイト・ニュースワイヤーに寄せた16日付の声明の中で、中国が違法に製造し米国に密輸されたフェンタニルは「米国の薬物危機を助長している」と指摘。「中国はその役割について責任を負わなければならない」と断じた。
麻薬取締局によると、オピオイドの一種であるフェンタニルはヘロインの約50倍強力と言われており、米国でこれまでに最も多くの死者を出している違法薬物だ。2022年に押収したフェンタニルは、錠剤で5060万錠に上り、3億7900万人分の致死量に当たる。同当局は12日、約3億3000万人の米国人の「命を奪うのに十分な量」だと危機感をあらわにした。
関連記事
トランプ政権は「容赦なき正義作戦」を開始し、前政権下で所在不明となった不法移民児童約13万人の所在を確認した。性的捕食者の逮捕や被害児童の救出を加速し、児童搾取の撲滅に挑む
人種間の公平性を重視し、停学処分を避けて対話を促す「修復的司法」。しかし米国の学校現場では、処罰の欠如がいじめや暴力の温床となり、秩序が崩壊している。トランプ政権が是正に動く、規律政策の光と影を追う
米政府責任説明局(GAO)の報告書により、バイデン政権下の「特例入国許可(パロール)」制度で数千件の不正が判明。審査の甘さが露呈した。トランプ政権は取り締まりを強化中
トランプ大統領は、高度人材向けの新ビザ「ゴールドカード」の売上が約2,000億円に達したと発表した。100万ドルで居住権を販売し、収益を国家債務返済に充てる。高学歴層の確保と不法移民抑制を狙う
FBI(連邦捜査局)は、アメリカ人が違法または無規制のギャンブル市場を通じて、年間約6,736億ドル(約100兆円)を賭けていると警告した。組織犯罪や八百長リスクに警鐘