銘茶伝説:最上のお茶「大紅袍」の由来
美しい景観を誇る中国・福建省の武夷山(ぶいさん)は、ウーロン茶発祥の地であり、その中でも「大紅袍」(だいこうほう)というお茶は、「茶王」と称されるほど有名です。
「大紅袍」の茶木は、武夷山天心岩付近の九龍窠(きゅうりゅうか)最後列の岩下に自生し、茶木の両側には真っ直ぐに切り立った岩壁がそびえています。場所は非常に険しく、土壌は潤って肥沃であり、周囲は岩壁に囲まれているため日照時間は少ないのです。これは、茶木の生長に最適で、自然条件にとりわけ恵まれています。一般的に、お茶は7回ほど注ぎ出せば味が薄くなりますが、「大紅袍」は少なくとも、9回注ぎ出しても本来のモクセイの香りがそのまま残ります。
何故「大紅袍」と言う名前がついているのでしょうか?
実は、それにまつわる伝説があります。清の時代、首都へ科挙の試験を受ける為に急ぐ1人の秀才(地方の科挙試験に合格した人の称号)が、途中で腹痛を起こし、病に倒れました。ちょうどそこを通りかかった天心寺院の住職は、秀才を寺院へ連れて帰り、九龍窠で採ったお茶を秀才に飲ませます。秀才はそのお茶を飲むと、すがすがしい香りが体の中へと流れ込み、疲れが軽減したように感じました。暫らく経つと、腹部の痛みも消え元気になったといいます。
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更年期の症状は人によって違います。
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台湾でも、日本でも、お茶は非常に日常的な飲み物であり、その保健効果もよく知られています。ただ、なかには習慣的に「あまり健康的でない飲み方」をしている人もいるかもしれません
古来より、洋の東西を問わず愛飲されてきたお茶は、体内の解毒や抗炎症、消化促進、肥満解消にまで効能をもつ、実に健康にかなった飲み物です