自衛隊機、ジブチに派遣へ スーダン在留邦人退避=浜田防衛相

アフリカ・スーダンでの軍事衝突を受けて、浜田防衛相は20日午前、自衛隊に対し、自衛隊の拠点があるジブチ共和国に航空自衛隊の輸送機を飛行させ、待機することを命じた。ジブチに駐屯する部隊も必要に応じ対応できる態勢を取っている。

スーダンでは正規軍と民兵組織の激しい軍事衝突が繰り広げられており、19日に予定されていた停戦合意も失敗に終わった。現地住民は生活インフラの寸断と食糧不足、医療崩壊に脅かされている。

松野官房長官は19日の会見で、スーダン国内には大使館員を含む約60人の在留邦人が滞在しており、国外退避に向けて自衛隊機を派遣すると発表。同日、外務大臣は防衛大臣に対し、邦人輸送の準備を行うよう要請した。

これを受けて、浜田防衛相は自衛隊に対し、輸送機をジブチ共和国まで飛行させ、待機するよう命じた。航空自衛隊は、航空支援集団司令官を指揮官とする在スーダン共和国邦人等輸送統合任務部隊を編成し、NHKによると、輸送機をはじめとする自衛隊部隊は今週末にもジブチに向けて出発する予定。

防衛省によると、スーダンの現地情勢は「引き続き予断を許さない状況」であるため、ジブチに駐屯する海賊対処部隊についても、必要に応じ対応できるよう万全の態勢を取っている。

英BBCによると、今月15日に始まった戦闘により、これまでに200人近くが死亡している。ハルツーム空港は市街地にあり、付近の軍司令部周辺でも戦闘が報告されたという。

ロイター通信によると、首都ハルツームでも激しい銃声が響いており、緊迫した雰囲気に包まれている。政府は現地情勢を見極めている。

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