欧州連合(EU)欧州委員会は24日、中国の医療機器の公共調達に関する調査を開始した

台湾の年次軍事演習、封鎖対抗と戦力維持が焦点に

[台北 26日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は26日、年次軍事演習「漢光」について、今年は台湾封鎖への対抗や軍の戦闘能力維持に重点を置くと発表した。

台湾を自国領土の一部を見なす中国は過去3年間にわたって、軍事的圧力を強めている。今月には蔡英文総統が米カリフォルニア州ロサンゼルスでマッカーシー米下院議長(共和党)と会談したことを受け、台湾周辺で精密攻撃や封鎖の訓練を行った。

台湾国防省によると、漢光は5月15─19日の机上演習と、7月24─28日の実弾演習の2部構成になり、戦闘力の「維持」と「海上阻止」に焦点を当てるという。

民間空港の利用や航空資産の分散、地上部隊の偽装方法なども含まれる。

また、海軍は敵や強襲揚陸艦への攻撃に向け海・空・陸の戦力を統合し、封鎖に対抗するためにシーレーンを保護するという。

関連記事
[東京 23日 ロイター] – 米インド太平洋軍のアキリーノ司令官は23日、中国経済が「失敗」しつ […]
笹川平和財団は台湾有事を想定した机上演習を実施し、その報告書を3月末に公表した。報告書によると、もし米中が台湾をめぐり軍事衝突した場合、日米台すべてに甚大な被害が及ぶことが明らかになった。
台湾国防部は3日、中国軍機30機と海軍の艦船9隻が2日朝から3日朝にかけて、台湾周辺の空海域で確認されたと発表した。一部の軍用機は台湾海峡の中間線を越え、台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。
ロシアによるウクライナ戦争が続く一方、中国共産党による台湾有事のリスクが高まっている。世界最大の軍事力を備える米国は、力の配分という難題に直面する。専門家の2人は「米国はウクライナより台湾を優先すべき」を論題にした安全保障政策をめぐる議論を通じて、米国の課題をあぶり出した。
台湾国家安全局の蔡明彥・局長は11日、中国が平均して7─10日おきに台湾付近で「共同戦闘準備哨戒」を行っていると指摘、中国軍が台湾付近での演習を「常態化」しようとしていると述べた。