カナダのトルドー首相は28日、ニューヨークで開かれた外交問題評議会の会合で、中国のリチウム生産に関連して「奴隷労働」に言及した。資料写真、4月撮影(2023年 ロイター/Blair Gable)

カナダ首相、中国のリチウム生産で「奴隷労働」に言及

[ワシントン 28日 ロイター] – カナダのトルドー首相は28日、ニューヨークで開かれた外交問題評議会の会合で、中国のリチウム生産に関連して「奴隷労働」に言及した。

トルドー氏は、電気自動車(EV)などのバッテリーに使われるリチウムの生産を強化するカナダの取り組みについて説明。カナダにはリチウム資源が豊富に存在するが、中国は過去数十年にわたり戦略的な決定を下して世界最大のリチウム生産国になったと指摘した。

同氏は「カナダで生産されたリチウムは、より割高になるだろう。われわれは奴隷労働を使わないからだ」と述べた。

さらに同氏は、カナダは環境基準を順守しつつ、原住民と協力しながら生産を進めていると説明した。

オタワの中国大使館はコメント要請に返答しなかった。

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