石川県で震度6強 津波被害、原発異常なし=官房長官
午後2時42分頃に石川県で発生した地震では、震度6強の揺れが観測された。建物の倒壊が発生し、人的被害の状況は確認中だ。沿岸部では海面変動の可能性があるものの、被害の心配はないという。原子力規制委員会によると、原発の異常は確認されていない。
最大震度6強の揺れが観測されたのは石川県珠洲市。気象庁によると、震源地は石川県能登地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.3と推定されている。東北から中国地方にかけての広い範囲で地震の揺れが観測された。北陸新幹線は緊急停止した。
アフリカ歴訪から政府専用機で帰国途中の岸田文雄首相は、①早急な被害状況の把握、②地元自治体と連携し人命救助に全力で取り組む、③国民に情報提供を行う、の3点を関係省庁に指示した。
官邸では危機管理センターに官邸対策室が設置された。松野官房長官は臨時の記者会見を開き、大きな揺れが観測された珠洲市で建物倒壊の情報が入っていると述べ、「人的・物的被害については確認中だ」と語った。自治体の避難情報やテレビ・ラジア・インターネットの情報に注意しつつ行動するよう国民に呼びかけた。
原子力規制庁は同日午後、地震による原子力発電所への影響は確認されていないと発表した。東京電力も、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所は運転停止中で、放射線量は通常値だと明らかにした。
インターネット上に投稿された画像などからは、落石の様子や、一部建物が損壊を受けた様子が確認されている。
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