枯れ木に緑色スプレー、枝にニセの葉を装着 あまりに独創的な「中国の特色ある緑化政策」
このごろSNS上では、場所は不明だが、中国国内で撮られたとみられる「偽の緑化政策」をめぐる複数の動画が拡散され、人々をあきれさせている。
ある動画では、作業者が枯れた木に緑色の染料をスプレーしている。これで街に「豊かな緑が増えた」ということにしているようだ。作業しているのは下請け業者であろうが、これを発注したのは地方政府などの役所である可能性が高い。
また別の動画では、高所作業車に乗った作業員が、高い木の枝に何やら取り付けるような「怪しい作業」をしているのが分かる。
なんと作業員は、造花の葉っぱを取り出して、それを葉のない枝に固定しているのだ。固定にはタッカーのような工具が使われているらしく「カチッ、カチッ」という金属音が聞こえる。なるほど、こうすれば確かに「緑ゆたかな樹木」になる、いや偽装できるだろう。
この「葉っぱ装着」の動画には、以下の説明文が添えられていた。
「中国で街をよりグリーンに見せるために、人造(偽物)の葉を木の枝に装着。おそらくこれは当局の検査対策なのだろう」
こんな稚拙な偽装でごまかせる検査とは一体何なのか、という疑問を持たざるを得ないが、それを双方の「暗黙の了解」としているところに、今の中国社会が抱える病根の深さが垣間見える。
関連動画には「なんと独創的な」「チャイナの技術が、また世界をリードした」といった皮肉たっぷりのコメントが寄せられている。
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