香港の終審法院に出廷した黎智英(ジミー・ライ)氏。2021年2月9日撮影(Photo by Anthony Kwan/Getty Images)

香港政府にジャーナリストの釈放求める 「国境なき記者団」の共同書簡に各国から声援

国際ジャーナリストNGO「国境なき記者団(RSF)」はこのほど、ジミー・ライ氏をはじめ、不当に拘束・収監された記者やジャーナリストたちの即時釈放を香港政府に求める公開書簡を公表した。

同書簡には、英紙「ガーディアン」のキャサリン・ヴァイナー編集長やノーベル平和賞(2021年)を受賞したフィリピン人記者、マリア・レッサ氏など、各国から100名以上の著名ジャーナリストが賛同の署名を寄せ、声援を送っている。

中国共産党に批判的な論調で知られた香港紙「蘋果日報(アップルデイリー)」の創業者で、民主活動家のジミー・ライ(黎智英)氏は、複数の有罪判決を受けて2020年12月から収監されており、現在も服役中である。今年9月には、同氏の香港国家安全維持法(国安法)違反罪をめぐる裁判が開かれる予定だ。

▶ 続きを読む
関連記事
台北市中心部で27歳男が煙幕弾投げ入れ、無差別に刃物襲撃。台北駅から百貨店内へ逃走し、3人死亡、6人負傷。容疑者は包囲され6階から転落死。警察が計画的犯行疑い捜査中
中国で外国籍を取得しながら中国の戸籍を保持する人に対し、入出国時に戸籍抹消や入国拒否を求める動きが広がっている。専門家は、人口管理や社会保障、将来の有事対応など、複数の狙いが背景にあるとみている
香港の著名な民主活動家・黎智英(ジミー・ライ)氏に有罪判決。「香港は死んだ」と中国の民主活動家・王丹氏は語った。量刑次第では「事実上の死刑」になる可能性も。
台湾が「日本ホタテ最大の購入国」を目指す。中国の禁輸で打撃を受ける日本を、消費という形で支えようとする動きだ。かつて助けられたいま、台湾からの静かな恩返しが広がっている。
EUがXに対し、約1億4千万ドルの制裁金を科したことを受け、アメリカ政府が強く反発している。米通商代表部は12 […]