生姜の皮には食物繊維やミネラルが多く含まれていますが、毒性が強い成分も含まれています。(Nutria / PIXTA)

生姜を食べる最適な時間はいつ?皮は剝くの? 医師が推薦!体を壊さない食べ方(2)

(続き)

生姜の皮は剥いたほうがいい? 

冬は皮をむき、夏は皮を残す

また、「生姜は皮ごと食べたほうがいいのか、皮なしで食べたほうがいいのか」というのも、よく人を悩ませる疑問です。漢方では、植物の部位によって味や効能が異なるとされており、生姜の果肉と皮はその一例です。

生姜の皮には食物繊維やミネラルが多く含まれていますが、クルクミンやウコンオイル、ジンゲロールも含まれています。これらは過剰に摂取すると、体に悪影響を及ぼす可能性があります。中でも毒性が強いのはジンゲロールで、過剰に摂取すると胃腸の不快感や呼吸困難、アレルギーを引き起こす可能性があります。

漢方のエネルギーの観点から見ると、生姜の果肉は辛味と温性の性質があり、発汗作用と冷却作用があり、生姜の皮は辛味と清涼の性質があり、制汗作用と熱を取り除く効果があります。そのため、生姜の皮を剥くか剥かないかは、状況によって使い分けが必要です。 例えば、冬は皮をむいて、夏はそのままにするなどです。

風邪で熱があるときに生姜湯を飲むと、汗をかいて体内の毒素を排出することができますが、生姜の皮を剥いて果肉を使うと、汗を分散させることができます。養生のための生姜湯を飲む場合は、体を温め、寒さを追い出し、体力を増強することが主な目的なので、皮は必要ありません。

ただし、人によっては生姜の皮にアレルギーがある場合もあるので、取り除いた方が良い場合もあります。また、生姜湯や料理に風味をつけるために、皮をつけたまま食べるのもよいでしょう。皮を剥くか剥かないかは、あなたの好みに応じて決定してください。

生姜の皮を剥くか剥かないかの選択には違いがあります。 例えば、冬は皮を剥き、夏は皮を残したまま (shige hattori / PIXTA)

生姜に気をつけたい3つのタイプの人

生姜には多くの健康効果がありますが、すべての人に適しているわけではありません。以下のような症状のある人は、生姜の摂取量を減らすか、食べない方がよいでしょう。

● 胃腸が弱い人は、生姜を摂り過ぎると下痢や胃腸の不快感に悩まされることがあります。

生姜にアレルギーのある人は、皮膚に赤みやかゆみがある場合、摂取を中止する必要があります。

妊娠中や授乳中の女性は、生姜の過剰摂取は胎児や赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので、生姜の摂取を制限することが推奨されています。 

 

(完)

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