中国・雲南省の牧場。(STR/AFP via Getty Images)

乳製品の消費低迷に生産コスト高騰 廃業する牧場相次ぎ、乳牛の「殺処分」も=中国

深刻な経済不況下にある中国では、乳製品消費量の低迷が続き、廃業に追い込まれる牧場が相次いでいる。乳業の業界関係者によると、多くの乳製品関連企業が淘汰されるなか、かろうじて廃業には至っていない牧場でも生き残りをかけて、コスト削減のため乳牛を売却するなどしているという。

河北省のある大規模酪農場の責任者はこのほど、上海の官製メディアの取材に対し、「最近、飼料価格が高騰している一方、乳価は下がり続けている」と明かした。

この責任者によると「私の農場では、これまで乳価は比較的安定していたが、最近は原価を下回り、1キロあたり3.6元(約71円)まで下落した」として、市場の先行きへの懸念を語った。そのため、今では毎月の損失を少しでも抑えるために、一部の乳牛を売りに出したり、殺処分するなどして飼育頭数を減らしているという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
戦狼に対抗するのは「戦猫」だった。台湾の蕭美琴副総統が本紙の独占インタビューで語る対中戦略の真髄。柔軟さと鋭い爪で圧力に向き合う外交の新モデルとは
中共は外資誘致に向けた新措置を打ち出したが、対中直接投資の減少は続いている。4月に公表した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退を加速させているという
中国で「民族団結進歩促進法」を7月1日から施行する。同法について中共政府は、「中華民族共同体意識」を強固にし、各民族の合法的権利を守るための法律だと説明しているが、真の目的は何だろうか
今年も「We are sorry」の季節がやって来た。豪雨で混乱する中国の空港では、この謝罪放送が利用客の間で「空港専用BGM」と呼ばれている