フランス政府は1日、軍事クーデターが起きた西アフリカのニジェールからのフランスのほか、他の欧州諸国の国民の退避に向けた準備を開始した。7月30日撮影(2023年 ロイター/Souleymane Ag Anara)

仏、ニジェールから自国民退避へ 紛争激化の恐れ

[パリ 1日 ロイター] – フランス政府は1日、軍事クーデターが起きた西アフリカのニジェールからのフランスのほか、他の欧州諸国の国民の退避に向けた準備を開始した。

前日には、ニジェール隣国のマリやブルキナファソがニジェール政府を復活させるための外部からの介入は宣戦布告と見なすと表明。紛争が激化する恐れがあるため、スペインは約70人の自国民を空路で避難させる準備をしているほか、イタリアも自国民の空路での退避の準備に着手。ドイツは自国民に対し、フランスが手配する航空機で退避するよう呼び掛けている。

フランスのコロナ外相は仏LCIテレビに対し「クーデター受け懸念すべき状況が続いていることを踏まえ、ニジェールから出国を希望する国民の退避を決定した」と述べた。フランス国民数百人に加え、他の欧州連合(EU)加盟国の国民数百人が24時間以内の退避を希望しているという。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領とムハンマド王太子がワシントンで会談。AI・エネルギー・防衛分野で総額2700億ドル超の契約が続々成立。サウジは米国投資を1兆ドルに倍増表明、F-35売却も承認へ。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子が米国への投資を1兆ドルに拡大。トランプ大統領との会談で両国の戦略的協力や中東安定の行方が注目されている。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子がホワイトハウスを訪問。米サウジ関係の転換点となる防衛・外交・AI・中東和平の議論が交わされる。
国連安保理は米国案のガザ和平計画を支持し、国際治安維持部隊の派遣権限を承認。パレスチナ国家樹立にも言及
シリア政府は10日、トランプ米大統領との会談を受け、過激派組織「イスラム国(ISIS)」の掃討を目的とするアメリカ主導の国連軍に参加することで合意した。シリア政府関係者が明らかにした。