今年2023年は卯年ですが、本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)で、夏は秋の特徴である火のエネルギーが不足し、雨が多くて涼しく、湿っぽい天候となります。 (marumaru / PIXTA)

古代中国の秘術:干支と陰陽五行が描く健康への鍵(上)

今年2023年は卯年ですが、本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)です。この年は夏に火のエネルギーが不足し、雨が多く、涼しく、湿っぽい天候となる傾向があります。そのため、脾胃の湿邪や下痢などの消化器系の不調が例年より出やすくなります。脾を強め、湿を払う食材を食べて、脾胃を守りましょう。 

古来、漢方医は病気を未然に治療することを語っていましたが、現代人は健康管理の文字通りの意味しか知らず、自分の体のことばかり気にして、病気を防ごうとします。しかし、これでは病気を真に予防することは難しいのです。生命の世界では、自然界の気候の変化が分からないため、年間の気候が人体にどのような影響を及ぼし、どのような病気が蔓延するのか、事前に予測することはできません。

内臓がどう反応するか、どんな不快な症状が出るかを予測するだけでは、病気を真に予防することはできません。また、医師にとって、病気を完全に治すことは難しい場合もあります。

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