ニンニクにはアリシンという重要な成分も含まれており、優れた天然の抗生物質となっています。(sarakazu / PIXTA)

世界の長寿者はどんなものを食べているのか?(3)

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ニンニク:これは偉大な治癒力を持つ本当に素晴らしいハーブです。微生物(細菌、真菌、ウイルス)を殺し、血圧やコレステロールを下げ、血液をサラサラにして血栓を防ぎ、さらにはガンを予防します。ニンニクがこれほど強力なのは、硫黄化合物を多く含むからで、これが風味、匂い、薬効を生み出しています。 ニンニクにはアリシンという重要な成分も含まれており、サルモネラ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、ヘリコバクター・ピロリ菌など、有害な微生物を殺したり、増殖を抑えたりする優れた天然の抗生物質なのです。

オリーブ:オリーブとオリーブオイルは、地中海周辺諸国住民の主要な食材です。 これらの人々は、心血管疾患やガンの罹患率が低く、平均寿命が長く、長寿である傾向があります。 オリーブはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)とフェノールを豊富に含み、いずれもコレステロール値の正常化に寄与しています。

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地中海食は、ダイエット、心臓保護、糖尿病や認知症などの慢性疾患の予防に最適な総合的な食事として認識されています。また、改良された「グリーン地中海食」は、多くの慢性疾患の原因である内臓脂肪を取り除くのに効果的です。