薬膳茶で頭痛の緩和が期待できます。(chiko / PIXTA)

頭痛には多くの種類がある あなたはどのタイプに当てはまりますか?(2)

(続き)

注意点3:少量の飲酒、食べ過ぎない

食べ過ぎや飲み過ぎによる「胃経頭痛」が起こることがよくある場合、これについては特に説明する必要はないでしょう。賢明なあなたはすでに何をすべきか知っています。消化器が負担に耐えられない場合、食べ過ぎは避け、食事を7〜8分程度で済ませることを心がけてください。また、飲酒も控えめにしたり、適量しか飲まないようにしましょう。

注意点4:中医薬で予防

月経、血虚(貧血ではなく、その血液や血液中の栄養素が不足している状態を意味する)寝不足、過度の疲労による「胆経頭痛」、風邪や寒さによる「肝経頭痛」、血虚や疲れた状態の人は、川芎桂圓紅棗ジンジャーティーや桂枝ジンジャーティーなどの生姜茶を飲むことで緩和することができます。「膀胱経頭痛」にも桂枝ジンジャーティーを飲むことができ、日常的な摂取も予防に役立ちます。

医女の食療薬膳

川芎桂園紅棗姜茶

材料:川芎(せんきゅう:中国北部原産で秋に白い花をつけるセリ科の多年草センキュウCnidium officinaleの根茎を、通例、湯通しして乾燥したもの)9g、リュウガン(ライチの仲間)6g、ナツメ5-6粒、生姜6g

作り方

漢方薬材を軽く洗い、生姜を洗って薄くスライスする。

漢方薬と生姜をカップに入れ、500ccのお湯でゆっくりと淹れて飲み終える。

※一日1回服用。胆経頭痛、肝経頭痛、血虚、疲労の方に適しています。

★拡張薬膳:桂枝姜茶

材料:桂枝9g、生姜12g

作り方

桂枝を軽く洗い、生姜を洗って薄くスライスし、ティーバッグに詰める。

ティーバッグをカップに入れ、500ccのお湯でゆっくりと入れて飲み終える。

※胆経頭痛、膀胱経頭痛、肝経頭痛に適しています。風邪、アレルギー性鼻炎、寒さを感じる方は温かい状態で飲んでください。

医女の健康ツボ

頭痛の時、誰かがマッサージをしてくれるととても気持ちがいいですね! 指でツボを押すだけでなく、頭皮を指でかく、頭を指でたたく、またはブラシを使って全体的に頭部と首をマッサージすることもできます。また、頭部のギシギシもみを試してみてください。マッサージオイルを使って、風池、太陽、印堂などを優しくギシギシすることで、頭痛を和らげることができます。

 

頭痛に効くツボ(おおしま / PIXTA)

風府穴

【取穴】両側の風池の間を結んだ中央点、後頭骨のちょうど下のくぼみ。

【マッサージ方法】親指を枕骨に当て、円を描くように回転させてマッサージする。

風池穴

【取穴】後頭骨の下、両側のくぼみ。耳を手のひらで覆い、十指を広げると、親指が触れる場所。

【マッサージ方法】親指を枕骨に当て、円を描くように回転させてマッサージする。

太陽穴

【取穴】両側の頭部、眉尾から外眼角に向かってのくぼみ。

【マッサージ方法】親指を垂直に肌に押し付け、円を描くように回転させてマッサージする。

翳風(えいふう)穴

【取穴】耳たぶの後ろ、耳の後ろの高い骨と下顎の間のくぼみ。

【指圧方法】指を深く押し、肌に垂直に圧をかける。

印堂穴

【取穴】両眉の中央点。

【指圧方法】肌に垂直に圧をかけ、指を骨に当てて深く押す。

(完)

関連記事
人間の耳は、自分では直接見られないので、あまり意識したことはありませんが、とても不思議な形をしていますね。
過敏性腸症候群は、慢性化しやすく、繰り返し発症する病気です。現在、医学界では、精神的なストレスがこの病気を誘発し、病状を悪化させる主な要因であると考えています。
耳鳴りは「耳鳴(じめい)」とも言い、中国語でも同じ漢字で表記します。    &n […]
「よく眠れない」「無理に寝ても、疲れがとれていない」そんな慢性疲労は、現代人によくある問題です。 原因の多くは […]
デジタル機器を長時間使用したときに目が疲れてきて、視界がぼやけてくるでしょう。 耳たぶの真ん中あたりを押しながら回したりしましょう。ここに「目(もく)」というツボがあり、漢字の通り私たちの目のことです。ここをマッサージすることで目の疲労が改善されます。 また、こうして耳たぶを引っ張り、1日に15回や20回でも、あるいはこの部分を熱く感じるまでマッサージをすると、なんと視力が改善されるのです!