30代のニキビ対策方法と中医学の視点 （上）

吹き出物はニキビではない

ヒント：

1. 大人の吹き出物と思春期のニキビは違うものなのです。ニキビは思春期の若者によく見られるものですが、大人の吹き出物はホルモンの変化によって引き起こされます。

2. 「肝気鬱滞」や「肺の熱」は、ニキビ肌を引き起こす可能性があり、食事と生活習慣の調整が効果的な治療となります。

3. 成人のニキビ肌は非常に敏感です。そのため、過度な皮脂コントロールだけでなく、保湿と保護も重要です。

30代なのに、時々ニキビが顔にできます。まだ若いのだと自分を慰めるしかありません。実際、成人の吹き出物と思春期のニキビには違いがあり、もはや思春期のせいにはできません。

思春期の少年少女は、多少ニキビができたり、顔中ニキビだらけになったりしたことさえあります。それは、ホルモンの噴出と、食生活の不摂生、日光浴、過度の発汗などが相まって、皮膚にダメージを与えるのが原因ですが、幸いなことに、その不快な時期は数年と短いのです。

しかし、思春期から少し離れた30代の大人は、顔中に吹き出物ができて悩むことがあります。顔の頬やあごにできることもあれば、背中や頭皮にできることもあります。うっかり吹き出物をかきむしると、肌がでこぼこになることがあります。多くの女性は、毎月の生理前に、顔に大きな吹き出物ができ、生理が終わると自然に治るのです。

こうした吹き出物で悩む30歳以上の成人たちは、しばしば中医を受診し、あごにできる吹き出物が子宮の問題を示すのか、または胃腸の問題を示すのか心配しています。

大人の吹き出物の主な原因　

「ホルモンバランスの乱れ」

吹き出物で生活に支障が出ることはありませんが、吹き出物が改善したり悪化したりすることは、女性にとっては困りものです。時には吹き出物が治っても跡が残って、顔の肌の美しさに影響を与えます。

30代の多くの女性は、ニキビ跡を消すためにレーザー治療を受けます。筆者は、一部の患者が日々の生活で肌荒れに悩まされているのを見ています。彼女たちの肌は安定せず、吹き出物が絶えず、皮膚は常に油っぽく、赤く腫れ、化膿し、場合によっては炎症を起こすことがあり、非常に不快を感じています。

吹き出物は男女ともに出るのですが、女性によく見られます。多くの女性が思春期を終えても、ホルモンのバランスが不安定な状態にあるため、吹き出物が出ることがあります。吹き出物は通常、体内の男性ホルモンが過剰に分泌され、過剰な皮脂分泌、毛穴が塞がり、肌が荒れて脂っぽくなります。肌の抵抗力が低下し、アクネ菌の増殖が促進され、炎症が起きて、吹き出物ができてしまいます。

大人の吹き出物は、たいてい食生活やストレス、病気が原因です。 揚げ物を食べ過ぎていませんか？　あるいは、夜更かししてのぼせやすくなっていませんか？　これらはホルモンバランスの乱れを引き起こしている可能性があります。

中医学の古書には、「肺は皮毛をつかさどる」と書かれています。つまり、皮膚の状態は肺が管理しています。また、中医学では、吹き出物の原因は「肝氣瘀滯（肝気の滞り）」と「肺の熱」が考えられます。

肝気の滞りは吹き出物の主な原因

最近の自分の生活を振り返ってみましょう。不規則な生活リズム、ストレス、睡眠の質の低下、夜更かし、感情の起伏が激しすぎるなどなど…これらはすべて、肝気の滞りを引き起こしやすく、ホルモンや肌に影響を与えます。もちろん、一部の吹き出物は病気によるものです。

多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）を患っていて、体内の男性ホルモンが過剰になると、肌荒れや吹き出物も起こりやすくなります。これらの女性はほとんど肝気が滞り、肥満になりやすいです。

チェック

不規則な生活リズム

ストレス

睡眠の質が低い

夜更かし

感情の起伏が激しい

（つづく）