ツキノワグマが米フロリダ州の民家からクリスマスの装飾されたトナカイを盗む(makkyon / PIXTA)

ツキノワグマ、米フロリダ州でクリスマスのトナカイの飾りを民家から盗む

クリスマスが近づいてきましたね。多くの西洋の国々では、人々はクリスマスツリーやトナカイなどのオブジェを飾り、クリスマスを引き立てます。しかし、米国のフロリダ州では、いたずら好きな一頭のクマが、夜中にコッソリ現れて、一軒の住宅にあったトナカイの飾りを壊し、さらに引っ張って持っていき、まるで窃盗のような有り様だったそうです。そして、クリスマスの大事件として、その「犯行」全体が監視カメラで記録されていたので、子供たちは、そのショッキングな熊のアクションに魅了されてしまったのです。

フロリダ州マイアミにあるFOXネットワーク傘下のテレビ局のWSVNテレビによると、この事件は12月初めに、フロリダ州中部の都市、ロングウッドで発生しました。地元住民であるEJレヴィンさんの家に、予期せぬ訪問者が現れていたのです。

ブラック・フライデー(今年は11月24日)以来、レヴィン家の庭には、光る装飾されたトナカイが置かれていました。近所の監視カメラが、黒くて大きな熊の映像を撮影していたのです。その熊はその夜、庭のトナカイの飾りを壊し、さらにそれを盗んで持ち出したのです。

この事件は、その家にとって忘れられないクリスマスの思い出となりますね。

この映像からは、中庭に光る装飾をされたトナカイが3匹あるのが分かります。黒いクマはその中の2匹を順番に倒し、その上に立って踏みつけました。電線が引き裂かれる状況の中、これら2匹のトナカイの装飾品はもはや光ることはありませんでした。クマはそのうちの1匹を引きずって、カメラから姿を消しき行きました。

その引きずられたトナカイは、後に、道路に放置されているのが見つかり、体にはクマによって乱暴された痕跡が残っていました。

こちらをクリックすると、この画面を表示できます)

この事件は夕食時に起き、レヴィンさんは、最初、それに気づいていませんでした。ところが、彼の妻が電話してきて「外に何か見えていない?」と尋ねてきたため、彼は監視カメラの画面を見てみると、なんとそこに、黒いクマが「犯罪」を犯す様子が映っていたのです。

レヴィンさんによれば、彼らが住んでいる地域では、クマは頻繁に現れ、夜間に彼らの家の近くに出没することがよくあります。

彼は、そのクマが現れても彼らは怖くなかったと言っています。この事件は、彼らに悩みを引き起こすどころか、かえって忘れられないクリスマスの思い出となったそうです。

子供たちはこの出来事が大好きでした! 録画画面を見せると、彼らの反応は「すごい!大したものだなあ」でした。子供たちは熊に夢中になったのです。

フロリダ州の魚類および野生生物保護委員会は、その州にはフロリダグマ(Florida black bear)と呼ばれる、16種あるアメリカグマの亜種の一つであると教えてくれました。

 

 

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