クリスマスイブに香港の観光名所「獅子山」の頂上に掲げられた巨大な光文字。 (画像は匿名の情報筋より提供)

香港人は今も闘っている クリスマスイブの山頂に掲げられた「自由香港」の光文字

今年のクリスマスイブ(24日)香港の観光名所「獅子山」の頂上に「FREE  HK(自由香港)」をはじめ「Free  Jimmy」「47」などの光文字が浮かんだ。そのほか、上下逆さにした数字の「23」などもある。

それらはまさに「香港人は、今も自由のために闘っている」ことを世界に示す、不屈の精神の象徴であった。

もちろん、その光文字を掲げた複数の市民は、身の危険を冒して決行したに違いない。

逆さにした数字の「23」には、「香港基本法(香港の憲法に相当)第23条に関する立法」に対して、反対の意思を表明したものである。

同じく数字の「47」は、香港国家安全維持法国安法)違反罪に問われた「民主派47人」を思い起こさせる数字であるため、これは国安法への反対の意思表示とみられる。

香港基本法23条には「国家分裂、政府転覆、国家機密の窃取などを取り締まる法律を制定しなければならない」と規定されているが、これまでは市民の反対が根強く、歴代の香港政府は法律化できなかった。

現在の香港政府トップである李家超(ジョン・リー)行政長官は、今年10月に行った施政方針に関する演説の中で「23条に基づく国家安全条例の制定を、2024年のうちに完了させる」と明言している。

また「Free  Jimmy(フリー・ジミー)」には、香港国家安全維持法(国安法)違反罪に問われた民主派香港紙『蘋果日報(アップルデイリー、2021年6月に廃刊)』の創業者で、2021年2月より起訴、拘留されている黎智英(ジミー・ライ)氏の釈放を呼びかける意味がある。

海外の香港人が創設したメディア「追新聞」は、掲載文章(タイトル「列斯手足連線」)のなかで、「獅子山の頂上に掲げられた光文字は、香港人の勇気と不屈の精神、そして希望を示すものであり、光をもって香港人の心にある闇を照らした」と述べた。

「沈黙を強いられる香港であるが、炎(ほのお)は小さくても決して消えることはない。獅子山に灯された光文字は、いずれも自由を求める香港人の無言の抗議だ」

そのように称賛した同文章の著者は「香港に留まり、今も抵抗を続けている人々に感謝と敬意を表するとともに、近い将来、彼らが自由な香港を迎えることを願う」と文章を締めくくった。

 

香港の観光名所「獅子山」の頂上に掲げられた巨大な光文字「 (画像は匿名の情報筋より提供)
香港の観光名所「獅子山」の頂上に掲げられた巨大な光文字「 (画像は匿名の情報筋より提供)
香港の観光名所「獅子山」の頂上に掲げられた巨大な光文字「 (画像は匿名の情報筋より提供)
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