2024年1月3日、広東省肇慶市にある集合住宅のベランダから、大量の現金が舞い落ちる「事件」が起きた。画像は、その現場の様子。紙幣の色からして、最高額の「百元札」であると見られる。(SNSより)

「空から大量のお金が降ってきた」 ベランダから現金ばらまき事件発生=中国 広東

今月3日、広東省肇慶市にある集合住宅のベランダから、住民によってばらまかれた大量の紙幣が舞い落ちる「事件」が起きた。

「現金が空から舞い落ちてくる様子」を捉えた動画が、ネットに流出している。

紙幣は、そのピンク色からして最高額の「百元札」であると見られる。ただし、ひとまず周辺の市民は、このような場合には起こりがちな、空から降ってきた大量のお札に殺到し我先に奪うことはしていなかった様子だった。

「お札ばらまき事件」の現場に居合わせた市民は、中国メディアに対し「原因は不明だが、当時、確かに誰かが紙幣をまいていた」と語った。しかし、何を恐れたのか「現場では、お札を拾う市民はいなかった」という。

地元公安局にも「この事件」に関する通報が寄せられていた。

翌日(4日)現地の宣伝部職員によると、「お札をばらまいた人(女性)は、家族内の些細ないざこざが原因で、当時とてもヒステリックになっていた。そのため、お札をばらまいた」と話している。

 

(集合住宅のベランダから、紙幣をばらまく女性の様子)

 

実際、中国では近年「お札をばらまく事件」が頻発している。なかには、お札をばらまくとともに、そのあと自殺を図るケースや、暴走車で人混みに突っ込むなどの社会報復事件を起こすケースもあった。

中国人は長年にわたり、中国共産党から「とにかく金が一番(向銭看!)」という、すさまじいほどの拝金主義を植えつけられてきた。

お金を何より大事だと考える中国人は、実際に多い。まして現在の経済低迷により、失業率が高まるなか、日常の生活にも困難をきたす日々であることは、想像に難くない。

そんな金好きの中国人が、見知らぬ人に拾われることを覚悟した上で、ベランダから大量の紙幣をばらまくことは、もはや尋常ではない。

マンションに住む中国人であれば、それなりの「成功者」の世帯であるかもしれない。仮に「家族内の些細ないざこざ」があったとしても、高額紙幣を大量にばらまくことは、よほどの絶望の果ての、それまでの価値観が完全に崩壊した結果であろうか。

そうして精神がずたずたになった現代の中国人の心に、もはや中共の「とにかく金が一番(向銭看!)」の麻薬は何の効力もない。地面に散らばった中国紙幣の「顔」は、全て毛沢東である。

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