2月8日、韓国の情報機関は、海外で働く北朝鮮労働者の劣悪な環境が「事件や事故」を引き起こしていると指摘した。写真は2021年4月、中国・丹東の北朝鮮領事館に掲げられた北朝鮮の旗(2024年 ロイター/Tingshu Wang)

中国で働く北朝鮮労働者が抗議行動、韓国の研究者報告

[ソウル 8日 ロイター] – 韓国の情報機関は、海外で働く北朝鮮労働者の劣悪な環境が「事件や事故」を引き起こしていると指摘した。研究者は、北朝鮮軍関連の貿易会社の労働者が、中国で抗議行動を起こしたと報告している。

元北朝鮮外交官を含む2人の韓国政府系研究者によると、賃金未払いやパンデミック(世界的大流行)に伴うロックダウンに苛立ち、中国で先月、3000人もの北朝鮮労働者らが抗議行動を起こしたという。

抗議行動についてロイターは独自に確認できなかった。

中国外務省報道官は8日の会見でこの件について聞かれると「承知していない」と回答。北京の北朝鮮大使館と、北朝鮮と国境を接する中国・丹東にある北朝鮮領事事務所は、ロイターの取材に応じなかった。

北朝鮮労働者による大規模な抗議行動はこれまでほとんど報告されていない。北朝鮮労働者を巡っては、中国は国連決議を順守し、脱北を避けるため帰国させたいと考えているが、北朝鮮は中国で働く労働者の数を維持したい意向とされる。研究者は抗議行動について、労働者が自身の処遇を巡り両国の板挟みになっていることを示唆するとしている。

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