豪州の上院議員は豪州の港湾で使用されている中国製の貨物用クレーンを交換するよう政府に求めた(Photo by Saeed KHAN / AFP) (Photo by SAEED KHAN/AFP via Getty Images)

中共がクレーンを通じてスパイ活動やサイバー攻撃か 豪州議員らが港湾関係業者に交換求める

豪州の上院議員やシンクタンクの専門家らは、中国製クレーンが中共(中国共産党)のスパイ活動やサイバー攻撃に使用される可能性を懸念している。米国に倣い、豪州の港湾で使用している中国製の貨物用クレーンを交換するよう政府に求めた。

シドニー、メルボルン、ブリスベン、フリーマントルの港湾に機械設備を供給している中共国営の上海振華重工(ZPMC)製の貨物用クレーンについて米国安全保障局が警鐘を鳴らした。

米国のアン・ノイバーガー国家安全保障副顧問は先週、港湾作業業者に対するサイバー防衛に関する強化策を公開した。また、助成金を含めた中国製クレーンを交換するため200億ドル(約2兆9950億円)を投じる計画を発表した。

▶ 続きを読む
関連記事
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている
中国共産党が世界的な規模で拡張を続ける野心と、それに伴う国際安全保障上の脅威が懸念される中、多くの国々が戦略の見直しを加速させている
中国欧州連合商工会議所(EU商工会議所・中国)が1日に発表した調査で、中国共産党政権による輸出規制が欧州企業の調達戦略に影響を与え、中国依存からの分散を進める動きを促していることがわかった。影響はサプライチェーンや納期、収益にも及んでいるという