中国では熾烈な就職競争が繰り広げられている。。画像は中国の全国公務員試験イメージ写真、2021年11月28日撮影、河北省武漢市。 (STR/AFP via Getty Images)

合格率2.7%の「狭すぎる門」 安定求めて、地方公務員試験に殺到する人々=中国

先週末(3月16日、17日)、江蘇省や河南省など中国の25の省で、地方公務員採用試験(筆記)が行われた。約15.5万の募集枠に対して、応募者は560万人を超えた。

平均合格率はわずか2.7%という、熾烈な競争となった。江蘇省政府陳情局の職員など、一部の人気職種では、1つの募集枠に対して2500人以上が競合する事態となった。

「外資の撤退や、民営企業の人員削減などを背景にもつ高い失業率のなかで、安定を求めて公務員を目指す現象は、中国経済の全面的な衰退の表れだ」と一部のアナリストは指摘する。

中国の公務員養成機構「華図教育」による統計では、今年の地方公務員の志願者総数は昨年より17.8%多い、約560万人だった。実際に試験を受けた応募者は、少なく見積もっても450万人以上と推定される。

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