土石流によってひっくり返された車内の男性が生き埋めになりながらも27時間後に救助された。画像はその時の車。(SNSより)
九死に一生を得た男の話

奇跡の生還 広東省梅州市の土石流で27時間生き埋めに

中国メディア「南方報道」(22日付)が報じたところによると、中国南部を襲った洪水により深刻な被害が出ている広東省梅州市で、あるトラック運転手が土石流によって車ごとひっくり返り土砂によって生き埋めになったのだが、27時間後に救出された。

今月16日朝、梅州市でアヒルの雛の孵化場を経営する曽忠華さんは、トラックにアヒルの雛を積んで配送に出かけた。しかし午後になり、曽さんは帰り道で豪雨に遭い、土砂崩れの形跡を見つけた。危険を感じた曽さんは山から離れようとしていたが、午後3時ごろ、斜面から勢いよく流れてきた土石流に飲み込まれた。

「あの時、車ごと、自分の身体は何回もひっくり返った。鼻も土砂によって塞がれ、呼吸することがとても大変だった」と曽さんは振り返っている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。