働けなくなった農民の行き場は
中国養老問題 経済悪化で農村高齢者の老人ホーム退去
中国の経済が悪化する中、2024年以降、農村の老人ホームから退去する高齢者が増加している。中国南方のある都市で老人ホームを運営する担当者によれば、今年上半期、経済的な理由で退去する高齢者の割合は25%に達した。
中国の都市化が進む中、多くの農民工が都市部で働いている。しかし、コロナ後の経済悪化により、多くの農民工が失業し、故郷に戻ってきた。中国国家統計局が発表した「農民工監測調査報告」によると、建設業に従事する農民工の割合は2021年の19.0%から2023年には15.4%に減少し、約975万7千人が建設業を離れた。
6月25日の「経済観察網」報道によると、50代の陳建亮さんは、母親の介護費用を負担できず、3年間老人ホームに入所していた母親を家に連れ帰った。陳さんの母親は2021年に脳梗塞を発症し、自力での生活が困難となっていたため、毎月2600元(約5万7千円)の費用で老人ホームに入所していた。
関連記事
中国・湖南省の警察が上海のIT企業経営者を拘束し、釈放の見返りに1億元(約23億5000万円)を要求したと報じられた。地方財政の悪化を背景に、管轄外企業を狙う「遠洋捕撈」への懸念が広がっている
中国北部で新型コロナ変異株「PJ.2.1」による重症者が急増しているとの証言が出ている。中国のウイルス学者は、内部データで突然死も増えていると明かし、当局による情報統制の実態を語った
中国各地の学校で、保護者や祖父母が棒を持って校門前に立つ「登下校見守り当番」が広がっている。安全対策の一環とされる一方、共働き家庭への負担や高齢者の安全を懸念する声がネットで相次いでいる
中国本土の複数大学で、新入生と保護者に身分証番号、勤務先、収入などの提出を求める事例が判明した。学生情報を共有表で公開したケースもあり、過剰収集と個人情報漏えいへの懸念が強まっている
中国では新型コロナの感染が繰り返される一方、高リスクな生物研究やAIと生物学の融合も進んでいる。微生物学者の林暁旭氏が指摘する、中国で重なり合う生物学的リスクとは何か