北京で起こっている政治的変動が注目されている。写真は2024年3月8日に撮影され、中国共産党の軍事代表が全国人民代表大会に出席している場面。(Kevin Frayer/Getty Images)

メディア露出が急減した習近平 中国共産党内で何が起こっているのか

北京で起こっている政治的変動が注目されている。特に中国共産党の習近平のメディア露出が顕著に減少しており、これには多くの憶測が飛び交っている。習近平が突然の健康問題に見舞われたのか、あるいは党内の権力争いが激化しているのか、詳細を解析し、北京の現状と中国政治の未来について探る。

中国共産党の第三回全体会議の前後を中心に、党の政治状況にまつわる様々な噂が絶え間なく流れており、その内容は多岐に渡る。習近平が脳卒中に見舞われた、権力によって抑え込まれている、党内の派閥が動きを見せている、さらには軍事クーデターが発生したという噂もある。

これらの噂の中で、中国共産党の公式メディアの報道にも微妙な変化が見られる。習近平のメディア露出が明らかに減少している一方で、他の政治局常務委員や高官たちの活動には特に異常は見られない。これらの兆候から、北京で何らかの変化が生じていることは明らかであるが、その具体的な原因や、今後の中国共産党の政治情勢がどう変わるかについては、様々な見方がある。

▶ 続きを読む
関連記事
世界保健機関(WHO)のパンデミック対策の目玉として鳴り物入りで進められてきた「パンデミック協定」の最終合意が、またも合意不達のまま延期となった。この事は何を意味するのか
日本の象徴である富士山の山頂で、中国人観光客が突然、中国国旗を振りかざした。これに対してアメリカ海兵隊員と推測される人物が日本国旗を振り返した事がXで議論を読んでいる。この出来事から現代中国人の言動に大きな影響を与えている中国共産党文化の毒素が現れている
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる