イメージ画像、上海の警察、2023年11月26日。(REBECCA BAILEY/AFP via Getty Images)
「事件捜査」を口実としてカネの巻き上げ

金欠の中国公安による「濡れ衣」 被害者は泣き寝入り

財政難にあえぐ中国の地方公安部門、彼らによる、「遠洋捕獲」と呼ばれる「濡れ衣を着せてのカネ略奪」が社会問題になっている。被害を受けた民衆や企業は訴える場もなく、泣き寝入りするしかない。

「遠洋捕獲」とは、貧しい省の公安部門が「事件捜査」を口実に、経済が発達している他省へ赴き、権力濫用をして、個人や企業に濡れ衣を着せて金を巻き上げる下劣なやり方だ。ネット上では「公権力乱用!」「強盗と同じ」など怒りの声が噴出している。

「遠洋捕獲」は昔から存在していたが、近年は地方政府の財政難により、何としても金をつくりたい地方公安による、この類の法執行が増えている。

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