寿命は延びたが、健康でいる時間は増えない:国際研究が示す課題
現代医学の目指すところはシンプル――「寿命を延ばすこと」です。しかし、最新の国際研究では、寿命が延びた分、障害や病気に苦しむ期間も増加しているという現実が明らかになりました。
180か国以上の健康データを分析した結果、平均的な人の寿命が延びた分の約9.6年――ほぼ10年間――を病気や障害を抱えながら過ごしていることが判明しました。
医学誌『JAMA Network Open』で発表されたこの研究は、特に女性が健康格差の影響を強く受けていることを示しています。女性は男性より平均2.4年長く、健康状態が悪い期間を過ごす傾向があります。
関連記事
ファイザー製ワクチンの接種者は、モデルナ製より死亡率が高い可能性がある——フロリダ州の大規模研究で示された新たなデータ。注目されるのは、ワクチン間の差とその「非特異的効果」。今後のワクチン政策にも影響を与えるかもしれない研究の要点を解説します。
米FDAは5月20日、コロナワクチンの承認基準を見直している。重症化リスクの低い層に対しては、無作為化比較試験による有効性データがなければ承認しない方針を打ち出した。
中国で新型コロナの新たな感染波が広がっている。中国当局の公式データは陽性率の上昇を示す一方で、重症者数や死者数の詳細は乏しい。住民や医師からの証言、そして隣接する香港・台湾の感染データが、中国本土の実態を浮かび上がらせている。
風邪が心筋梗塞のリスクを6倍に高める可能性があることをご存知ですか?風邪時の症状に注意し、早期の対処が心臓病予防に繋がる重要なポイントを解説します。
迷走神経を刺激する方法でIBDを改善する可能性が!食事療法やストレス管理で腸の炎症を抑え、腸と脳の健康をサポートする方法を紹介します。