「給料払え!」高所に登って抗議する中国の労働者、福建省アモイ市、2025年1月3日。(動画よりスクリーンショット)
「給料を払ってください」理不尽すぎる末世の中国

「給料払え!払わないと自殺する」 追い詰められる中国の労働者たち【動画あり】

「給料を払え!」と怒りに震える声で叫び、垂れ幕を掲げ、「払わないと自殺する」とビルの屋上にも登らざるを得ないほど追い詰められた労働者たち。そんなシーンは今では、一線都市の上海、深センを含む中国全土で毎日のように繰り返される「日常」となっている。

とくに旧正月(1月29日)を控えるこの時期では、こうした抗議の声は一段と高まっている。

1月3日の福建省アモイ市では、トップ画像のクレーン車に登った労働者が、高所で2時間以上立ち続けた。現場には「我われの稼いだ金を返せ(還我血汗錢)」と書かれた横断幕を広げてあった。最終的に騒ぎが大きくなり、消防車と警察が現場に到着し、交渉を重ねた結果、労働者は自ら降りてきた。

 

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている