中国共産党内部の良心的な人物によれば、中国内部の様々な社会危機が急速に政治危機へと変わりつつある。写真は2015年9月1日、大閲兵前に天安門広場に集まった多くの軍人の様子。(AFP PHOTO/FRED DUFOUR)

中国で習近平への反独裁運動が加速 トランプ効果が浮き彫りに

アメリカのドナルド・トランプ大統領の再選が、中国国内の習近平政権への独裁反対運動を強化している。法学者の袁紅氷氏によると、トランプ氏の影響力は中国の政治的緊張を一層激化させ、国内外の注目を集めている。この記事では、トランプ氏と習近平との間の対立と、中国で形成されつつある政治的危機に焦点を当てている。

アメリカのトランプ大統領の二期目の就任と、北京の習近平政権との「交戦」が、中国内部の異なる勢力の注目を集めている。オーストラリア在住の法学者、袁紅氷氏は最近、大紀元のインタビューで、中国体制内部の人物からの報告を明らかにした。それは、北京の官界におけるトランプ氏と習近平の対決に関する噂や、米中露関係の変化への関心、国内の様々な社会危機が急速に政治危機に転化している動向についてである。

袁紅氷氏は最近、中国共産党(中共)内部の人物と接触したことを明かした。彼らによると、2022年10月の中共の20回大会以降、特に2024年に入ってから、北京の官界では噂が広がり、その内容も増加しているとのことだ。これは文化大革命後期の状況に似ていると言われている。中共中央の政治局会議後には、様々な情報がすぐに北京の官界で耳にされるようになった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(中共)軍と軍需産業で汚職が続く中、習近平は海南省三亜で新型空母「福建」の就役式に出席した。中共の海軍は初の「三隻体制」を確立したが、その背後には腐敗の影がある。
10月20日、2年以上消息が途絶えていた中国共産党の前国務委員で元外交部長の秦剛がこのほど突然姿を現した。これは重大な変化の前触れを示しているとの分析が相次いでいる。
中国首相訪朝の見送りで金正恩がポケットに手を入れた姿が映り、SNSで「中共への屈辱」と皮肉や批判が広がっている。
李強首相の訪朝に「国家の威信を損ねた」との批判が続出。SNSでは屈辱的と嘲笑され、中国外交の威信喪失を指摘する声が相次いでいる。
中国の連休期間中、河北省滄州市の道路脇の電柱に「反共」スローガンの貼り紙が現れた。そこには「中共は邪教(中共是邪教)」と印字されており、その写真が通信アプリ「テレグラム」のグループ内で広く拡散された。