玉ねぎとニンニクの力で健康をサポート。効果的な食べ方とは?(Shutterstock)

玉ねぎとニンニクの健康効果とがん予防の可能性

玉ねぎとニンニクは、調味料として日常的に使用される食材ですが、その健康効果、特にがん予防への可能性は見落とされがちです。疫学研究では、これらの食材が胃がんや大腸がんのリスク低減に関連する可能性があることが示唆されています。台湾の伝統中国医学(TCM)の専門医である陳伯勝(Chen Bosheng)氏は、健康番組「健康1+1」において、玉ねぎとニンニクの健康効果と、それらを効果的に摂取する方法について説明しました。

中医学では、「薬食同源」という概念に基づき、特定の食材が健康維持や疾病予防に貢献すると考えられています。陳氏によると、玉ねぎやニンニクに含まれる辛味成分は肺のエネルギーを刺激し、血液循環を促進し、気と血の停滞を改善する効果が期待されます。

「気」とは生命エネルギー、「血」は体を養う要素とされており、両者のバランスが健康維持に不可欠です。気や血の流れが悪くなると、免疫機能の低下や病気のリスクが高まる可能性があります。

▶ 続きを読む
関連記事
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。
ごく小さな「げっぷ」や胸の違和感――それが命に関わるサインかもしれません。見逃されがちな消化器がんの初期症状、早期発見の重要性、最新治療まで、知らないと危ないポイントを丁寧に解説します。
免疫療法は自分の免疫系を直接働かせ、がんと闘う力を引き出す治療法です。腸内環境、食事、運動、ストレス管理などの生活習慣が、免疫反応や治療効果に影響することが明らかになっています。
肝がんは急に発症するのではなく、肝臓への負担が長年蓄積し、線維化・肝硬変を経てがん化へ進行します。この過程には介入の時間があり、飲酒習慣や脂肪の代謝改善、ウイルス感染の管理で発症リスクを大きく下げることができます。