WHO パンデミック条約の条文案で大筋合意
世界保健機関(WHO)加盟国は将来のパンデミックに備えるための国際条約「パンデミック条約」の条文案について、加盟国間で大筋合意に達した。条約は、来月開かれる第78回世界保健総会での正式採択を目指している。
条約は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的影響を踏まえ、今後の感染症拡大に対し国際社会が迅速かつ協調して対応するための枠組みを整備することが目的だ。条文案は、4月7~11日にかけてスイス・ジュネーブで開催された政府間交渉会合でまとめられた。
パンデミック条約は、「予防」「準備」「対応」の3本柱を中心に構成されており、感染症が動物から人間へと拡大するリスクを低減する「ワンヘルスアプローチ」が盛り込まれた。この考え方は、人間、動物、環境の健康を一体として捉え、包括的な対策を推進するものだ。
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