石破首相 米グラス新駐日大使と初会談 日米同盟強化と在日米軍問題で協力確認
石破茂首相は22日午前、首相官邸でアメリカの新しい駐日大使、ジョージ・グラス氏と初めて面会した。両氏は日米同盟の一層の強化に向けて協力していく考えを確認し、在日アメリカ軍による事件・事故の防止や、トランプ政権による関税措置についても意見を交わした。
石破首相は冒頭、「トランプ大統領の信頼が厚い大使の着任は、日米間の同盟にとって大きな意義がある。今後、日米同盟をさらに強固にし、両国が世界のために何ができるか議論を深め、良い成果を得たい」と述べ、グラス大使の着任を歓迎した。これに対しグラス大使は、「今後何カ月も、何年も日本と総理と共に仕事をできるのを楽しみにしている。友情をさらに深めていきたい」と応じた。
会談では、在日米軍による事件や事故への対応についても話し合われた。石破首相は「適切な対処が不可欠だ」と強調し、グラス大使は「真剣に受け止めている。協力して働いていきたい」と答えた。
関連記事
トランプ米大統領は4日、日本製品に一律15%の新関税を課す大統領令に署名した。7月に合意した日米通商合意に基づくもので、日本側は米国に5,500億ドルを投資するほか、自動車や農産物を中心に市場を開放する。
前例のない5500億ドル規模の日本から米国への投資を柱に、市場アクセス拡大や新関税枠組みを含む日米戦略的貿易・投資協定のファクトシート全文を公開。
トランプ米大統領は22日、「我々は日本との大規模な合意を締結したばかりだおそらく史上最大の合意だ」と投稿した。日本に対する相互関税が15%になる。
日米が貿易協定で相互関税15%に合意。自動車や農産品など広範な分野で市場開放が進み、企業や市場も大きく反応。
石破茂首相は米ベッセント財務長官と会談し、関税問題など経済面の課題を協議。安全保障など幅広い分野で日米協力を強化する姿勢を双方が確認した。