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自宅がカフェに

カフェの味を家で再現!プロが教える3つのコツ

カフェで飲むコーヒーは香り高くて美味しいのに、同じ豆を買って家で淹れると、どこか物足りない味になると経験した人も多いのではないでしょうか――それでは問題はどこにあるのでしょうか?

アメリカの健康情報サイト「EatingWell」は、カフェのオーナーや焙煎士、コーヒー業界の専門家に取材し、自宅でコーヒーを淹れる際にありがちな3つの失敗ポイントと、その改善方法を紹介しています。
 

1. コーヒーと水の黄金比

専門家は、どんなに良質なコーヒー豆を使っていても、「正確さ」が美味しいコーヒーを淹れるカギだと強調しています。Lavazzaニューヨーク支部のトレーニングマネージャー、ケイト・マッカーシー氏は、「毎回同じスプーンを使っても、実際に掬った量は微妙に違います」と述べ、豆の量を正確にコントロールするためにはスケールの使用を推奨しています。

コーヒーと水の割合については、Leopard Forestコーヒーのオーナー、アダム・ケリー氏が「ドリップ式やハンドドリップの場合は1:18、つまりコーヒー1gに対して水18gが目安です」と紹介しました。マッカーシー氏は、「最初は1:16から始めて、自分の好みに合わせて少しずつ調整するとよいでしょう」とアドバイスしました。
 

2. 高品質なグラインダー(ミル)

多くの人は、高価なコーヒーメーカーを買えば美味しいコーヒーが淹れられると思いがちですが、それだけでは不十分です。

焙煎士のムリロ・サントス氏は、「高価なマシンに投資しても、グラインダーの質が悪ければ意味がない」とし、粒の大きさが均一であることが抽出と風味に大きく影響すると指摘していました。

自宅にグラインダーがなく、購入するつもりもない場合でも、Lavenderコーヒーの創業者リンゼイ・ソツィオ氏は「地元の焙煎店で週1回挽いてもらうのも、新鮮な味を保つための良い方法だ」と話しています。
 

3. 水の種類と温度

コーヒーを淹れる際、使う水は非常に重要です。専門家は、できれば水道水ではなく“浄水”を使用するよう推奨しています。

さらに、水の温度も大事です。複数の専門家は「家庭用ドリップマシンでコーヒーを淹れる際、最適な温度は90〜94°C」だとしています。90°Cを下回ると抽出が不十分で酸味が強くなり、逆に96°Cを超えると不溶性繊維が抽出されて苦味が出てしまいます。

しかし、家庭用のドリップマシンは十分な高温に達することはできないため、多くの専門家はハンドドリップやフレンチプレスを使用する方法を使います、この方法では、沸騰直前のお湯(約82〜90°C)で抽出しますので、酸味が抑えられやすくなります。

コーヒーをより美味しく淹れるためには、その他の細かな工夫も必要です。たとえば、漂白されていないペーパーフィルターの使用、最適な抽出法(ドリップ式)を選択、新鮮で高品質な豆を選ぶなどが挙げられます。

(翻訳編集 正道 勇)

金晶