国会議事堂 (Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

公益通報者保護法が改正 報復に刑事罰 企業に制度対応迫る

公益通報者への報復を抑止し、組織内の不正是正を目的とする改正公益通報者保護法が、2025年6月4日に参議院本会議で可決・成立した。新制度では通報者の保護が大幅に強化され、企業と通報者の双方に広範な影響を及ぼすとみられる。

改正法の柱となるのは、刑事罰の導入である。公益通報を理由に通報者を解雇または懲戒処分した場合、事業者には最大3千万円の罰金、処分を決定した個人には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金を科す。罰則規定は、法公布から1年半以内に施行される予定。

背景には、従来の制度では通報者が解雇などの不利益を受ける事例が後を絶たず、通報の萎縮を指摘してきた現状がある。刑事罰の導入により、企業側の抑止力向上が期待されている。一方で、企業側からは、虚偽通報の増加や不当な訴訟リスクに対する懸念が表明されており、制度の濫用防止が今後の課題となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
第11回NPT運用検討会議は成果文書不採択で閉会。茂木外務大臣は遺憾を示しつつ、NPTの重要性を再確認したと評価。日本主導の「軍縮・不拡散教育共同ステートメント」が過去最多116か国の賛同を得た成果も強調した
日・ラオス外相会談が開催。中国共産党の「一帯一路」による過度な債務依存に苦しむラオスに対し、日本は「自律性・強靱性」の強化を支援。高市総理が掲げる「パワー・アジア」を通じ、中共の脅威を防御する
22日に行われた、茂木外務大臣とイラン・アラグチ外相による電話会談では、ホルムズ海峡を含む事態の早期沈静化や米国との協議再開のほか、船舶の安全航行、邦人保護について話された
ジョージ・グラス駐日米国大使は22日、違法薬物を街や地域社会から排除するためには「チームワークが必要である」と強調。日米両国の協力によって市民の安全を守る決意を表明した。
沖縄を狙う国連の「先住民族勧告」を通じた分断工作や地元メディアの沈黙に対し、強い危機感を示す「沖縄県祖国復帰54周年記念式典」記者会見の模様をレポート。日本人としての誇りと真実を世界へ発信する決意に迫る