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見直す洗い方

食器洗いの時にやりがちなNG行動10選

食器洗いは一見簡単に思えますが、家庭で避けられない家事のひとつです。手洗いでも食洗機を使っても、清潔に洗い上げることが目的です。しかし、実際には多くの人が気づかないうちに誤った方法で洗っており、それが健康被害を引き起こすこともあります。専門家は、食器洗いの際に避けるべき10の行動を挙げて、詳しく解説しています。

ライフスタイルに関するベストセラーを多数出版してきたマーサ・スチュワート(Martha Stewart)氏が立ち上げた情報サイト「MarthaStewart.com」は、最近、専門家の意見を紹介し、食器洗いの際に避けるべき行動10選を取り上げました。

1.汚れたスポンジをそのまま使うこと

手洗いの際には、清潔なスポンジを使うことが非常に大切です。家電メーカー「Whirlpool(ワールプール)」のキッチンブランドマネージャーであるブリー・レメン(Bree Lemmen)氏は、「汚れたスポンジは雑菌や悪臭の温床になります。しっかり洗浄されていなければ、食器に移ってしまいます」と話しています。

「スポンジは数日ごとに洗浄し、1〜2週間ごとに交換するのが理想です」とも強調しました。

2.過剰に洗剤を使うこと

ホーム清掃フランチャイズ企業「Two Maids」の業務責任者キャシー・コフーン(Kathy Cohoon)氏は、洗剤を使いすぎることは無駄になるだけでなく、食器に膜や洗剤の残りがつくおそれがあると指摘しています。ほとんどの洗剤は数滴で十分な洗浄力を持っているため、多く使えばよいというものではありません。過剰に使うと、すすぎに時間がかかり、かえって作業手間が増えてしまいます。

3.洗剤の種類が適切でないこと

手洗い用と食洗機用では洗剤の用途が異なり、互換性はありません。手洗いの際に食洗機用の洗剤を使うと、成分が強すぎて手肌や食器にダメージを与えることがあります。一方で、食洗機に手洗い用の洗剤を入れると、泡立ちすぎて機械を損傷する原因にもなります。

食洗機のイメージ(Shutterstock)

4.汚れた食器を放置すること

食器や食べ残しをシンクに長時間放置すると、見た目や臭いが悪化するだけでなく、排水管の詰まりの原因にもなります。油分の多い皿は、キッチンペーパーなどであらかじめ拭き取っておくと、排水管の詰まりも防げ、洗う際にも楽になります。

5.食洗機に入れる前に予洗いすること

信じられないかもしれませんが、食洗機に入れる前に食器を予洗いする必要はありません。レメン氏は「食洗機用洗剤は食べ物の残りカスを分解するよう設計されているため、事前に洗ってしまうとその効果が弱まります」と説明しています。

6.汚れたシンクや食洗機で食器を洗うこと

コフーン氏は「汚れた場所で洗うと、食器が二次汚染につながります」と警告しています。シンクや食洗機の本体も常に清潔に保つことが必要です。レメン氏は「洗剤や食べ物のカスが溜まると、異臭や洗浄力の低下につながるため、定期的に内部を清掃することが大切です」と述べています。

7.食洗機に詰め込みすぎること

「食洗機に食器を詰め込みすぎると、ノズルの噴射が妨げられ、洗剤が全体に行き渡らず、洗い残しの原因になります」とレメン氏は述べています。食器同士がくっついていたり、ノズルが動かなくなったりすると、洗浄力が大幅に低下します。食器を入れる際には、適切な間隔を保つよう心がけましょう。

洗浄効果を最大限に発揮させるため、食洗機に詰め込みすぎないようにしましょう(Shutterstock)

8.水温が適切でないこと

適切な水温を保つことは、洗浄効果だけでなく安全面においても重要です。
「お湯が熱すぎると手を傷めたり、やけどの恐れがあります。逆に水が冷たいと汚れが落ちにくくなり、力を入れてこすらなければならなくなるため、洗いにくくなります」とコフーン氏は説明しています。

食洗機を使用する場合、推奨される水温はおよそ49℃です。

9.乾き切らないうちに食器を片付けること

食器をしまう前には、完全に乾いていることを確認しましょう。コフーン氏は「水分が残ったまま収納すると、カビが生えたり、食器棚にダメージを与える可能性があります」と指摘しています。特に箸は、洗ったあとに箸先を上にして乾かすことが推奨されます。箸立ての底には水が残りやすく、細菌が繁殖しやすいためです。

10.分別せずに食器を食洗機に入れること

洗う前に、食器の素材や性質を確認することも重要です。一部の素材や壊れやすい食器は、洗剤や高温によって傷むおそれがあるため、食洗機の使用を避け、手洗いにするのが望ましいです。事故やトラブルを防ぐためにも、食器の種類に応じた適切な方法で洗いましょう。

(翻訳編集 正道 勇)

張婷