中国人留学生のビザ取り消しは「頭脳流出」ではなく国家安全保障の問題
トランプ政権が中国人留学生のビザを取り消す方針を示したことに対し、一部では排外主義だと批判の声が上がった。しかし実際には、アメリカが中国の軍事・技術的優位性を育成・資金提供していたという証拠が積み重なっていた。
マルコ・ルビオ国務長官のもと、国務省は特に重要分野を専攻している中国人学生や中国共産党(中共)との関係が疑われる学生を対象に、ビザの取り消しを開始すると発表した。これは、米中間の学術的なつながりを断ち切り、国家安全保障上の懸念に対応する動きの一環だ。
中国の2017年国家情報法では、すべての国民と組織が情報活動に協力する義務を負い、第14条では国家機関がその協力を強制できると定めている。この法律により、アメリカ国内に滞在する中国人留学生約27万人(2023〜24年度)も、中国政府の指示に従う法的義務を負う可能性がある。
関連記事
中間選挙直前の米中首脳会談は選挙目当ての演出なのか。習近平が抱える国内事情と短期の貿易休戦を読み解き、トランプが「強い立場」から自国の労働者と経済の利益を優先して仕掛けた交渉戦略の意図と背景を論評する
失踪から30年のパンチェン・ラマや重刑に直面する黄之鋒、黎智英らを取り上げ、中国共産党による香港・チベットでの弾圧を告発。指導者を奪われ沈黙を強いられる世代の実態と、国際社会が記憶し続ける意義を問う
イタリアからインドネシアへの空母譲渡を機に激変する東南アジアの安全保障を解説。中国の海洋進出に対抗するドローン空母構想や南シナ海・太平洋を巡る米中綱引きの最前線に迫ります
AI業界が求める法規制の裏には、過去の巨大産業と同様に市場を寡占化し参入障壁を築く思惑が潜む。真の危機はSF的破滅ではなく「人間の知性や教育の崩壊」であり、法規ではなく現場での向き合い方が問われている
「世界を一つに」という甘い理想は、いかにして支配や画一化へと変質するのか。「八紘一宇」の光と影、そして現代のグローバリズムがもたらす同質化の脅威を鋭く突く。日本の針路を問い直す、必読の論考