拉致問題に関するオンライン国連シンポジウム動画スクリーンショット。(提供:政府拉致問題対策本部)

「毅然とした態度でのぞまなければ邪悪は勢いを増す」 北朝鮮拉致問題で国連シンポジウム開催

北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を訴える国連シンポジウムが、2025年6月26日夜、オンライン形式で開催された。日本、米国、オーストラリア、韓国、欧州連合(EU)が共催し、各国の拉致被害者家族や政府関係者、有識者が参加した。今回のシンポジウムでは、被害者家族の高齢化や時間的制約が強調され、国際社会の連携強化と日本政府への迅速な対応を求める声が相次いだ。

シンポジウムには、拉致被害者・横田めぐみさんの弟で家族会代表の横田拓也さんが参加し、「母の早紀江は89歳で高齢であり、家族会で健在な親世代は一人だけになってしまった。今日元気でも明日はどうなるかわからない。残された時間は本当に限られている」と訴えた。また、「国際社会は、他国の主権や人権侵害が起きているのを目の当たりにしているとき、傍観者になっていてはいけない。一方的な暴力による現状変更に対して、毅然とした態度で臨まなければ、暴力と恐怖に満ちた邪悪な勢力は勢いを増し続ける。自由な国で何でもできる私たちが、そうした理不尽な状況に対して、声を上げることが求められている」と協力を呼びかけた。

同じく被害者家族である田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんも、「人として当たり前の人生を北朝鮮に理不尽に奪われ、40年以上もこの状況が続いていることに強い怒りを感じている。これ以上、時間をかけるべき問題ではない」と語り、「このままでは北朝鮮を憎しみ、怒りでしか見ることができなくなる」として、早期解決の必要性を強調した。

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