習近平退陣の兆候5選 中国政局に異変か
中国で習近平国家主席の退陣説が急浮上中だ。軍や警護体制の変化、知識人の批判など、権力低下を示す五つの兆候を詳しく解説し、最新の中国政局動向を追う。
現在、中国政界の動向に関して、西側の専門家も注視を強めている。元アメリカ高級外交官グレゴリー・スレイトン(Gregory W. Slayton)氏は『ニューヨーク・ポスト』に寄稿し、「習近平はまもなく退陣するのか」と問いかけた。彼の記事によれば、習は今年8月に予定されている中共全体会議で政権を退くか、儀礼的なポストへ異動する可能性があるという。記事では、中国共産党(中共)軍事委員会副主席の張又侠(ちょうゆうきょう)が軍権を掌握し、胡錦濤ら中共長老が政局の主導権を握っていると指摘。また、習の権力失墜を示す五つの兆候を具体的に挙げた。
第一の兆候として、習に忠誠を誓っていた数十人の高級将校が粛清されたうえ、非習派の人物がその地位を引き継いだことが挙げられる。中には不審な死を遂げた者も含まれており、政権中枢の動揺が明白となった。
関連記事
中間選挙直前の米中首脳会談は選挙目当ての演出なのか。習近平が抱える国内事情と短期の貿易休戦を読み解き、トランプが「強い立場」から自国の労働者と経済の利益を優先して仕掛けた交渉戦略の意図と背景を論評する
中国当局は半導体やAIなどの先端技術に巨額を投じる一方、家計消費は低迷し、若者の就職も厳しさを増す。投資と借り入れに頼る成長の限界を分析する
中国共産党(中共)当局は9月21日、中央軍事委員会の張又侠副主席と、同委員会統合参謀部の劉振立前参謀長について、党籍と軍籍を剝奪したと正式に発表した。
トランプ・習会談を控え、米中が貿易委員会とAI対話の稼働で合意。国家安全保障に関わるAIインシデントの通報メカニズムや、非敏感な消費財の貿易継続に向けた協議が進められている
習近平氏は9月の訪米を通じ、米中関係の安定と経済・貿易摩擦の緩和を目指すとみられる。体制内関係者は、第21回党大会を前に経済立て直しと党内安定のための「時間稼ぎ」だと分析する