写真はMaxar Technologiesが2025年6月24日に撮影した衛星画像であり、イラン中部イスファハンの核濃縮施設と付近のトンネル全体を捉えている(衛星画像 ©2025 Maxar Technologies/AFP)

イランの高濃縮ウラン 空爆前に移送されず イスラエル高官明言

イスラエル高官は、米軍と連携したイラン核施設空爆で高濃縮ウランが事前に移送されなかったと明言。核開発への影響や今後の動向が国際的な注目を集めている。

イスラエルの高官は、アメリカ軍が先月、イラン国内の三つの核施設を空爆し、重大な損害を与えたと指摘したうえで、イラン側はこれらの施設に高濃縮ウランを分散配置しており、空爆前に移送を実施できなかったとの認識を示した。一方で、地下深くに保管していた一部の高濃縮ウランは破壊を免れた可能性もあると述べた。

AP通信などの報道によれば、この高官は7月9日夜、ワシントンで開催されたブリーフィングにおいて、イスファハンの核施設に存在する深部の濃縮ウランについて「イラン当局が今後取り出す余地を残している」としながらも、その作業は極めて困難になるとの見通しを語った。

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