住民「警報なし」「逃げられなかった」
逃げ場なき老人ホーム 警報なきダム放流で老人31人死亡 =中国・北京
中国・北京市郊外で発生した記録的豪雨と複数の水庫(ダム)からの無予告放流により、密雲区太師屯鎮の老人ホームでは31人の高齢者が死亡する大惨事となった。しかし、この事件は、政府発表では断片的にしか触れられず、現場周辺はすでに封鎖され、記者や住民の接近すら制限されている。
7月28日未明、密雲ダムが放流を開始したが、事前に警報はなく、住民は「(避難する時間は)5分もなかった、水が一気に入ってきた」と振り返る。施設には自力避難が困難な高齢者が69人もおり、31人が犠牲になった。洪水が引いた後に取材に入った記者によると、室内には約2メートルを超える水位の痕跡が残されており、壁には、濁流の中で助けを求めたとみられる泥まみれの手形も確認されたという。
この悲劇を報じた国内大手メディア「財新」の記事は、直後に削除され、関連するセルフメディアの転載記事も次々と検閲対象となった。当局による情報封鎖の姿勢は一貫しており、市民からは「老人ホームだけでなく孤児院も被害を受けたが、報道されていない」「封鎖がすべてを覆い隠している」と怒りの声が上がっている。
関連記事
中共系企業が提供する安価な5G通信網。その裏では、各国を技術・資金・インフラ面で依存させる「シリコン・カーテン」が広がっている。ファーウェイ問題や一帯一路を通じて進む「デジタル属国化」の実態を分析する。
最近、中国版のTikTok、抖音(ドウイン)では「深夜の造反」と呼ばれる現象が現れている。市民が隠喩的な文章で、特定の時間帯に中国共産党への不満を投稿している。
中国石油タンカーが今週、ホルムズ海峡の入り口付近でイラン軍の攻撃を受けた。イラン戦争勃発以来初めて。中共当局は中国船と認めず、専門家からは、当局が事件の影響を抑えようとしている可能性があると指摘
中国SNSで「皇帝を撃つ」動画が拡散。コメント欄を埋め尽くす歓声と、反乱めいた声。削除されても止まらない、中国SNSで続く「深夜の反乱」とは
中共元国防相だった李尚福と魏鳳和が、4月7日、死刑判決を受けた。中国問題研究者の袁紅冰氏は、台湾海峡有事をめぐる見解の違いや、習氏への忠誠を疑われたことが処分の一因だとの見方を示している