軍事パレード前の統制と経済低迷が映す中国
沈黙する街と増えるハンドル 北京タクシー運転手に「政治トーク禁止令」
中国共産党が9月3日に北京で行う軍事パレードを前に、北京市内のタクシー会社が運転手に対し、乗客との政治的な会話を一切禁じる「トーク禁止令」を出していたことが明らかになった。
国家指導者や国際情勢への言及は称賛も含めて禁止され、会話は行き先や天候などに限定されている。
こうした規制は天津など北京周辺の都市にも広がり、運転手には「不審乗客の通報義務」まで課され、かつては政治や世相を語り合った車内も、いまでは監視カメラと録音装置に囲まれた沈黙の空間へと変わった。
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