東京都渋谷の交差点(shutterstock)

東京都内で熱中症搬送11人 熱中症対策強化を呼びかけ

東京都内では9日の15時までに、19~81歳の11人が熱中症の疑いで救急搬送された。そのうち6人は中等症、5人は軽症である。東京消防庁は喉が渇く前にこまめな水分補給や、室内では冷房や扇風機を適切に使うことなどの対策を呼びかけている。

東京都監察医務院の発表によると、東京23区では8日に熱中症の疑いで2人が亡くなっている。今夏の熱中症による救急搬送数は、6~8月にかけて過去最多を更新しており、8月末時点で8341人に達している。例年9月に入ると搬送者は減少するが、昨年の9月にも多くの中等症以上の患者が搬送されていることから、引き続き警戒が必要だ。

東京消防庁は室内外で適切な温度管理とこまめな水分補給を強調している。さらに、高齢者が自宅でも熱中症になるケースが多いことから、周囲のきめ細かな見守りや対策も求められている。今夏は猛暑日が多く、救急搬送者が増加傾向にあるため、引き続き厳重な注意が必要である。

▶ 続きを読む
関連記事
留学生の学費は見直しが進む。早稲田大が引き上げを検討し、東北大は2027年度から1.7倍の90万円へ。支援体制の負担増が背景にある。
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている