イメージ、中国のパスポート。 (Omar Havana/Getty Images)
海外で政府に不利なことを話したり、内部の情報を外に出したりしないようにするためか?

四中全会前に「出国禁止」 国有企業でパスポート回収=中国

中国共産党の重要会議「四中全会(しちゅうぜんかい)」を前に、国有企業の社員に「海外に行くな」という指示が出された。本紙に寄せられた情報によると、北京などの大手国有企業では、社員のパスポートを会社が回収し、出張も旅行もすべて中止になっている。

本紙に寄せられた関係者の情報によると、10月初旬以降、多くの国有企業で口頭による「パスポート回収命令」や「海外渡航禁止」の指示が相次いで出されたという。社内の通知には「どのようなビザを持っていても出国禁止」と書かれ、緊急の事情がある場合だけ特別に申請できるとされた。ただし現時点では、正式な政府文書はまだ出ておらず、各国有企業が「四中全会前の特別期間」として口頭で実施している一時的な措置だという。多くの関係者は「会議が終われば解除される可能性が高い」と見ている。

政府は「リスク防止」が理由だと説明しているが、実際には「社員が海外で余計なことを話したり、情報を漏らしたりしないようにするため」との見方が強い。専門家は「いまの中国では、お金の問題よりどれだけ体制に従うかが大事にされている」と見ている。

▶ 続きを読む
関連記事
関係筋によれば、紛争が激化する中でも、イランの戦略的パイプラインとジャスク港を経由する輸送ルートにより、原油のホルムズ海峡回避が可能になっているという
米通商代表のグリア氏は「昨年中国側と重ねてきた多くの会談と同様に、米中関係の継続的な安定を確保したい」と述べた
米太平洋陸軍司令官のチャールズ・フリン大将はこのほど、中国人が米軍基地への浸透を試みた事例があると明らかにした。基地施設内に撮影機材やドローンを持ち込もうとしたケースもあり、米側が強い警戒を示していたという
米国とイスラエルによるイランへの攻撃が続くなか、イラン側も激しく抵抗し反撃を行っている。こうした状況の中、複数の米メディアは、イランの背後で米国やイスラエルに対する報復攻撃を支援しているのは「ロシアの情報機関」であり、さらに中国共産党の関与の可能性もあると報じている
トランプ政権の第1期には、トランプ氏が北京を介さず直接金正恩と対話した経緯があり、中共は朝鮮半島問題での主導権を失うことを警戒してきたとし、今回の対北接近は、米中首脳会談を前に影響力を示す狙いがあるとの見方も出ている。