2022年6月17日、中共軍の3隻目の航空母艦「福建」が進水した。写真は進水式と命名式の様子。(CCTV/AFP)

中共軍と軍需産業の腐敗の陰で 航空母艦「福建」就役

中国共産党(中共)の軍内部や軍需産業で汚職問題が相次ぐなか、習近平は11月5日、海南省三亜市で行われた中国海軍の3隻目となる航空母艦「福建」の就役・授旗式に出席した。なお、このニュースを発表したのは2日後の7日で、異例の遅れが注目を集めている。

新華社通信によると、「福建」の就役授旗式は5日、海南省三亜の軍港で開催された。報道では、習近平が式典に出席して艦上を視察したほか、中共幹部の蔡奇中央政治局常務委員と張国清副総理も出席し、中央軍事委員会副主席の張升民が式典の司会をしたという。

報道が2日遅れて発表したのは極めて異例だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中日関係悪化で広州の宮崎駿作品展が延期。スタジオジブリが発表、理由は非公表。浜崎あゆみ公演も上海・マカオで中止。中国ネット民は「反戦ジブリすら難しいのか」と嘆く。米メディアは中国の逆効果と指摘
中国共産党政権が日本に対して軍事的・経済的圧力を強めている背景には、国内の不安定化と社会不安の深刻化を覆い隠す狙いがあるとみられている
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている
トランプ大統領と習近平の11月24日電話会談で台湾問題が再注目。中国は高市首相の「台湾有事」発言に反発し、日米間に楔を打ち込もうとしたが北京の外交攻勢は空回りした