この写真は、2012年8月7日に北京の献血バスで献血するレズビアンの孟如(メン・ルー)さんの腕に刺さった針を捉えたものである。中国では14年ぶりにレズビアンの献血が認められることになった。これは、これまで全ての同性愛者の献血を禁止していた規制を、保健省が改正したためである。国営メディアは、今回の改正が中国の献血不足解消を目的としていると報じるとともに、政府の規制では依然として同性愛者の男性、薬物使用者、複数の性的パートナーを持つ人々は献血を禁止されていると付け加えた。 AFP PHOTO / Ed Jones (写真:Ed JONES / AFP) (写真:ED JONES/AFP via Getty Images)

中国富裕層向け「若返り血液医療」動画が拡散 当局関与のドナーバンクが存在か

今年9月に北京で行われた軍事パレードで、中国共産党の党首・習近平がロシアのプーチン大統領に対し「臓器を取り換えれば150歳まで生きられる」と発言した映像が話題となったことを契機に、中国国内のインターネット上で、富裕層や権力者向けに若者の血液を用いた「若返り医療」が行われているとする動画が急速に拡散し、波紋を広げている。

11月14日には、X(旧Twitter)上に、富裕層向けとされる「血液交換医療」を宣伝する動画が投稿された。この動画では、17〜21歳の若者から採取した血液由来の微小カプセルを大量に用い、患者の血液を入れ替えることで、老化の進行を抑制できると説明されている。

特に強調されているのは、「複数の若者から抽出した機能性タンパク質を一人の体内に注入する」という「効果」だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中日関係悪化で広州の宮崎駿作品展が延期。スタジオジブリが発表、理由は非公表。浜崎あゆみ公演も上海・マカオで中止。中国ネット民は「反戦ジブリすら難しいのか」と嘆く。米メディアは中国の逆効果と指摘
中国共産党海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が太平洋上で活動し、艦載機の発着艦訓練を集中的に実施した。防衛省は自衛隊艦艇や哨戒機を投入し、継続的な警戒監視と情報収集を行っている
中国共産党海軍の情報収集艦が沖縄・宮古島周辺海域を航行したことが確認された。防衛省は海自哨戒機を出動させ警戒監視を実施。南西諸島周辺で続く中共海軍の活動が改めて浮き彫りとなった
中国企業が開発した安価なKVMスイッチ「NanoKVM」を巡り、隠されたマイクや外部サーバーとの通信など深刻なセキュリティ上の問題が判明した
中国共産党政権が日本に対して軍事的・経済的圧力を強めている背景には、国内の不安定化と社会不安の深刻化を覆い隠す狙いがあるとみられている