香港宏福苑では11月26日午後に火災が発生し、炎は急速に拡大して最終的に五級火災に引き上げられた。七棟の建物が激しく燃え上がった(呉銳略/大紀元)

香港火災が映す統治の「大陸化」鮮明 独立調査を求める声に広がる圧力

香港・大埔区の高層住宅団地「宏福苑(ワン・フク・コート)」で発生した大規模火災をめぐり、香港政府が市民の言論を抑制する動きを強めている。火災後、工事監督や警報システムの不備を指摘する声が広がったが、政府は詳細を明らかにしていない。一方で、独立調査を求めた学生や元区議らを相次いで拘束し、言論自由の後退を懸念する声が高まっている。

宏福苑は居者購入計画(HOS)に基づいて建設した大型住宅団地で、地域の主要な住宅供給地となっている。今回の火災は多数の死傷者を出し、香港社会に大きな衝撃を与えた。

火災後、市民や専門家は、

・緊急携帯警報システムが作動しなかった理由

・外壁工事に使用した防護ネットや発泡材の安全基準

・工事入札および監督体制の透明性

など三つの点を中心に疑問を提起した。しかし政府は死傷者名簿すら公表しておらず、説明不足が続いている。

▶ 続きを読む
関連記事
168人が死亡した香港マンションの大規模火災をめぐり、香港警察と廉政公署(汚職捜査機関)は関係者7人と2社を起訴した。罪状は過失致死、詐欺共謀、マネーロンダリングなど計25件に上る
台湾国民党の鄭麗文主席の訪米中、予定していたホワイトハウスでの米高官会談が直前で中止に。米国の武器売却への批判や親中発言が米政界・軍部の不満を招いたと疑われ、米メディアからも批判が相次いでいる
台湾の幼稚園の卒園式で中国の楽曲が使われているとして、保護者から懸念の声が上がっている。中には中国共産党創設100周年を記念した楽曲も含まれ、教育現場への統一戦線工作を警戒する意見が広がっている
台湾陸軍は台中沿岸で大規模な実弾演習を実施した。中共軍の上陸作戦を想定し、ハイマースや雷霆2000などを投入。防衛態勢と即応能力の強化を示した
中共公船が台湾東部海域に進入した問題をめぐり、米専門家は台湾へのグレーゾーン威圧行動が急増していると警告した。狙いは台湾社会の強靭性を弱め、2028年総統選までに台湾を制約・孤立させることだという