子どもを連れ去ろうとしたとされ、市民に取り押さえられて地面に跪き命乞いをする女。警察官が現れると態度が一変した様子が映っている。(ネット上の動画よりスクリーンショット、2026年1月13日、中国湖南省邵陽市)
命乞いから安堵へ 警察到着の瞬間

警察が来て安心する犯罪者? 中国の人さらい女の異様な瞬間

中国では昔から、人さらいが絶えることがなかった。

失われたその子どもの写真を貼った尋ね人の紙を手に、親たちが街角や駅前をさまよう姿は、多くの人が一度は目にしたことがある。成長した我が子がどこで生きているのか分からないまま、何年、時には何十年も探し続ける。そのあまりにも哀れな光景は、中国社会に深く刻まれてきた。

かつてであれば、さらわれた子どもは人身売買の末、人里から離れた山奥の村に嫁として売られたり、子を持たない家庭に引き取られたりすることが多かった。人生を奪われることに変わりはないが、少なくとも命が残る可能性はあった。

しかし近年、中国では臓器収奪が深刻な社会問題として横行している。国際社会からも長年にわたり指摘と非難を受けてきたこの実態によって、子どもがさらわれることの意味は決定的に変わった。

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