上海の一部住宅価格は半値近くまで下落し、下落傾向は続く見込み。写真は上海の建築物。(Philippe Lopez/AFP/Getty Images)

苦境にあえぐ上海市民 住宅価格半値 生業は不振 

かつて最も値崩れしにくいと言われた中国上海も、いまや持ちこたえられなくなっている。住宅価格は下落を続け、仕事はますます見つかりにくくなり、商店街には客の姿がまばらである。多くの上海市民が、暮らしが日に日に苦しくなっていると感じている。

まずは住宅の状況を見てみよう。上海の不動産ブロガー「財班張張」によると、上海の中古住宅の平均価格はすでに2016年の水準にまで戻っているという。2016年に購入した人であれば、帳簿上はかろうじて損得ゼロの状態だが、家賃収入を考慮せず年間3%の損失と計算すれば、10年で30%のマイナスになる。2020年から2022年にかけて購入した場合、ローン利息などのコストを含めると、損失はすでに50%を超えている可能性がある。

一部の不動産仲介業者は、陸家嘴(りっかし)の中心エリアでは、かつて1平米あたり十数万元(約250万円前後)だった物件が、現在は4万元余り(約70万円)に下がり、下落幅はおよそ70%に達したと話した。

▶ 続きを読む
関連記事
世界最大の輸出国が人為的に安い通貨を維持するなか、西側諸国の経済はいつまで持ちこたえられるのだろうか
中国の5月小売売上高にあたる社会消費財小売総額は前年同月比0.6%減となった。自動車や家電、建材の落ち込みが目立ち、都市部の消費低迷も鮮明に
中国の若者失業率「40%超」、投資・輸出・内需が同時崩壊している。元中共当局者が入手した習近平への極秘報告書が暴露する経済の末期症状
専門家は、中共当局の各種の「隠れ債務」を加えれば実際の規模は300兆元に迫っている可能性があり、政府債務は中国経済の時限爆弾だと指摘
中共国家統計局が発表した5月の経済統計で、社会消費品小売総額(個人や社会団体が生活のために購入した実物商品+飲食サービスの合計)が3年ぶりに減少した。内需低迷や自動車販売の落ち込みを受け、中国経済の減速懸念が強まっている